Monday, January 6, 2014

シューマッハ氏のスキー事故、目撃者が動画を撮影



シューマッハ氏のスキー事故、目撃者が動画を撮影
2012年のF1ベルギーGPで記者会見に臨むメルセデスAMGのミハエル・シューマッハ(2012年8月30日撮影)。
【AFP=時事】フランス・アルプス(French Alps)でのスキー中に事故に遭った元フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバーのミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏の様子を、偶然スマートフォンで撮影していたドイツ人の目撃者がいた。


 シューマッハ氏は、仏アルプスの高級リゾート・メリベル(Meribel)のゲレンデでコース外を滑っていた際に転倒して岩に頭をぶつけ、ヘリコプターでグルノーブル(Grenoble)市内の病院に搬送されたが、調査当局は現在、事故当時のシューマッハ氏の滑走速度に注目している。

 シューマッハ氏がかぶっていたヘルメットにはカメラが取り付けられており、当局はそこから何らかの手がかりが得られると見込んでいるが、同様に35歳のドイツ人男性が録画していた動画も手がかりになる可能性がある。男性は恋人を撮影していた際、偶然シューマッハ氏の転倒の瞬間をとらえたという。

 ドイツのニュース週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)は、映像の後方では手入れされた2つのコースの間の部分を誰かが滑走し、その後転倒する様子が映り込んでいると伝えた。


 目撃者の男性が同誌に語ったところによれば、シューマッハ氏は「最速でも時速20キロメートル」ほどの「ゆったりとした」ペースで滑走していた。男性は現在、動画をフランス当局に提出することを考えている。

 シューマッハ氏のマネージャーであるサビーネ・ケム(Sabine Kehm)氏は、シューマッハ氏は「どうやら直前に転倒していた友人を助けようとして」事故に遭ったらしく、そのため速度を出していた可能性は低いとコメントしており、目撃者の発言はこれを裏付けるものになり得る。

 その一方で、シューマッハ氏の治療にあたっている医師団は先週行った記者会見で、同氏は転倒の際にかなりの速度で滑っていたと語った。

 事故に関する意見の食い違いについて、専門家のエドゥアール・ブールジャン(Edouard Bourgin)氏は、可能性の1つとして「カタパルト効果が発生したと考えれば、スピードがさほど出ていなくても、衝撃が激しくなったことの説明はつく」と語った。

 また、当局は事故現場の隣にある滑走エリアの範囲が正しく表示されていたか、問題となっている岩に標識や保護が必要ではなかったか、ゲレンデと岩の距離を十分にとっていたか調査している。

 加えて当局は、シューマッハ氏のスキー板の安全装置が正しく作動したかについても調査を行い、事故の責任の所在を明らかにすることを目指している。【翻訳編集】 AFPBB News

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